店舗の真ん中にある公園のようなコミュニティスペース。
本来、中央スペースはお客さまの往来がいちばん多く、商品をアピールする重要な場所です。グローバルワークの一部店舗では、あえてこの場にコミュニティスペースをつくり、「集まれる場所」と名付けました。街中にある公園のような、自然に人が集まる居心地の良いお店・場所をイメージしていて、人工芝を敷いて広場を再現。屋内でも時の流れを感じてもらえるよう照明技術を駆使して朝から夕方、夜へと移り変わる日の光を表現しています。店舗によってはベンチやテーブル、大型スクリーンなども設置し、お客さまが自由に過ごせる空間として利用いただいています。
「集まれる場所」の使い方は、お客さまによってさまざま。商品を広げてお買い物の相談をされる方や、ゆっくりお客さま同士で会話を楽しまれている方、ときにはベンチでウトウトとされている方の姿も見られます。各店舗の店長によると、お子さんたちが走り回っている、まさに公園のような光景もよくあるのだとか。他店ではあまり見かけられないですが、「集まれる場所」では日常の出来事。自由に気兼ねなく過ごしていただくことが「集まれる場所」の目指す姿なんです。
店舗スタッフ発の地域に寄り添ったイベントも企画。
「集まれる場所」では、ワークショップなどのイベントも不定期で行われています。じつは、イベントの多くは各店舗スタッフが中心となり企画。お客さまのこと、地域のことをよく知るスタッフが発案・運営の中心を担っているため、店舗に届いた生の声が反映された内容になっています。過去実施されたイベントがどんなものだったのか、当時の店長にイベントの様子を教えてもらいました。
PICK UP SHOP:
イオンモール浜松市野店
店舗全体が地域の集まれる場所になるように。
併設のグローバルワークカフェのメニューを楽しむお客さまもいらっしゃるイオンモール浜松市野店の「集まれる場所」。「昨年は、フルーツスムージーやミニパフェづくりなどのカフェイベントの他、浜松出身の写真家・若木信吾さんの絵本レーベル〈若芽舎〉とタッグを組んだ絵本の読み聞かせやワークショップなどを行いました。その中でも、浜松市と磐手市にあるフラワーショップ〈BELL FLOWER〉と開催したイベントは、イオンモール浜松市野店のスタッフがはじめて企画から実施まで手掛けたのでとても思い出深いですね」
「〈BELL FLOWER〉の店舗をはじめて見たときから、とても素敵なところだと思っていて、いつか一緒にイベントをやりたいと考えていました。それまで浜松店で実施していたものの多くは父の日の似顔絵などの子どもたちメインのもので、大人の方でも参加していただけるようなワークショップを何かできないかと〈BELL FLOWER〉の方と一緒に考え、企画しました。はじめての取り組みは父の日イベントとして、透明の容器に観葉植物とカラフルな砂を入れて模様をつくるハイドロカルチャーづくりを開催。ホリデーシーズンには、スワッグワークショップをしました。幅広い世代の方々に楽しんでいただけてとてもうれしかったです」
「イベントを実施した当初は認知度が低く、呼び込みをかなりしていました。でも、いまでは先行予約でほぼ定員になったり、次回のイベントについてお客さまから聞かれるようになりました。普段の日でも、『来たよ』と気軽に来店される方も多いですね。まだまだ小さなコミュニティですが、イベントを続けていくことで地域のお客さまにとって集まれる場所のひとつに、わたしたちグローバルワークの店舗がなっていければと思っています」
(イオンモール浜松市野店 元店長・有隅勇太 ※2020年春より神戸ハーバーランドウミエ店店長に)
PICK UP SHOP:
mozoワンダーシティ店
スタッフ全員で“想い”を共有することの大切さ。
愛知県名古屋市にあるmozoワンダーシティ店では、父の日やハロウィン、ホリデーシーズンなど季節に合わせてイベントを定期的に開催しています。なかでも、昨年12月に造形作家ヒサキヨウコさんと実施したワークショップはお客さまからも大好評だったとか。
「ヒサキヨウコさんは、愛知出身のアーティストで過去に2回ほどイベントを開催しました。とても好評で、お客さまから『またワークショップをしてほしい』『ヒサキさんに会いたい』という声をいただくように。そんなご要望に応える形で行った12月のイベントは、お客さまだけでなく私たちスタッフも楽しんで開催できた印象深いイベントです」
「ホリデーシーズンに合わせて実施したワークショップは、セーターなどの上に紙を置いてクレヨンで擦り、模様を描いた紙をちぎってクリスマスツリーアートを制作するというもの。当日はワークショップの素材として商品サンプルも用意し、ツリーの模様に活用していただきました。お子さんたちが紙の上からセーターをゴシゴシ擦って、紙に模様を一生懸命うつす姿が印象的でしたね。ワークショップ後は、参加していただいたお子さんたちとハイタッチしたり、親御さんから『ありがとう』『またやってね』というお言葉もいただけたりして、とても嬉しかったです」
「イベント開催にあたり、強く感じたのは“全員で想いを共有する”ことの大切さです。お客さまへどのような体験・価値をお届けできるか、そのためにはどうしたらいいのかなどを考える上でも、想いや目的がブレてしまっては伝わりません。参加いただく方々に喜んでいただけるイベントづくりを通して、前よりもお客さまの生活に一歩近づけた気がします」
(mozoワンダーシティ店店長・米川宏樹)
「集まれる場所」をきっかけに地域と共創する。
イベントでの交流を通して、改めて気づいたことは地域ごとに大切な歴史や文化があるということ。地域のお客さまや企業、団体、アーティストの活動の場として「集まれる場所」を利用していただき、みなさんと共創しながらお店づくりをしていく未来。「集まれる場所」を設置している店舗だけでなく、全国のグローバルワークの店舗自体が「集まれる場所」になれるよう、今後も活動していきます。