こんなことが実現したらいいな、が大勢の協力で叶った。
—まずは髙橋さんがイベントを思いついたきっかけを教えてください。
店舗のメンバーとのミーティングの中で、イオンモール甲府昭和店がお客様にとって“なくてはならない存在”になるにはどうすればいいのか、という議題が挙がりました。その中で「地域とつながるお店となり、地域を盛り上げる存在になりたい」という目標が生まれまして。私が思いついたのは母校である山梨県立農林高等学校とのコラボレーションでした。
—具体的にはどのようなコラボレーションになったのでしょうか。
店舗のイベントもできる人工芝のレストスペースで、学校の学習内容や生徒さんたちがジュースを作る工程などをパネルで展示しました。また、学校やグローバルワークについてのクイズも行い、正解した方に生徒さんが作ったジュースをプレゼントしてお客様との交流を深めました。ジュースをお配りするだけだと、ただの試飲会になってしまうので(笑)。
—山梨県立農林高等学校の特長を教えてください。
創立115周年を迎える農業専門高校で、生徒さんたちはシステム園芸科・森林科学科・環境土木科・造園緑地科・食品科学科の5つの学科に分かれて「生命」「環境」「食」について学びます。収穫感謝祭である「白楊祭」は一般開放となり、生徒たちが収穫した野菜やくだもの、花などを地域の方々に販売するんですよ。今回、私はグローバルワークのスタッフとして「白楊祭」にも参加し、店舗イベントの告知もさせていただきました。
—OBとはいえ、企業と学校の架け橋になるのは大変だったと思うのですが。
学校側・ブランド側どちらにも誤解が生じないように先生方や店長と細かくイベントの趣旨や段取りを打ち合わせさせていただき、伝え漏れがないように注意しましたね。あとは学校側にも「おもしろい」「今後も一緒に活動していきたい」と思っていただけるようにアイデアを出し合いながら進めるように心がけました。
—数年ぶりに参加した「白楊祭」はいかがでしたか。
母校にOBとして訪れる機会ができて純粋に嬉しかったです。在校時とほぼ情景は変わらず、とても懐かしかったですね。
—当日は食品科学科のみなさんと、生徒さんたちが作られたピーチネクタージュースの販売をしつつ、イベントの告知をされたようですね。
収穫祭にいらしたお客様の中には、ネクタージュースがお目当ての方もいらっしゃって、グローバルワークの店頭イベントにもとても興味関心を持っていただけました。用意したフライヤーも多くの方に受け取っていただけてひと安心でしたね。
—イベントにあたって、生徒さんたちの反応はいかがでしたか?
こちら側からの提案を嫌な顔せずに、すべてに熱心に取り組んでくださって、立派な後輩だなと頼もしく思いました! 明るく前向きな姿勢は、今後私も見習っていきたいです。
—その1週間後、いよいよ店舗でのイベントが行われました。生徒さんを迎えるにあたって気をつけたことはありますか?
環境が異なると緊張すると思いますので、たくさん話しかけるようにしました。あとはイベント前に集まり、不安がないように流れを繰り返し復習したことですね。
—実際にイベント中の生徒さんたちの様子はいかがでしたか?
とにかく元気で明るく、フレッシュで私のほうがパワーをもらっていました。イベントの呼び込みもスタッフと一緒に率先して楽しんで行っていただき…。とても心強かったですね。
—インベントスペースで展示したパネルについてくわしく教えてください。
「白楊祭」で販売したピーチネクタージュースができるまでの工程や、食品科学科の学習内容のほか、店舗スタッフが体験したジュース瓶詰め体験について展示しました。こちらは事前に生徒さん数名に店舗にお越しいただき、スタッフと一緒に作成しました。「白楊祭」の雰囲気をお楽しみいただけるブースになったと思います。
—クイズに正解したお客さまにジュースをプレゼントしたとのことでしたが、クイズはどんな内容だったのでしょう。
お客さまに学校とグローバルワークのことをもっと知っていただきたくて、生徒さんは「学校名」や「高校の良いところ」などを、私たちスタッフは「おすすめの商品」について出題しました。
—ジュースのブースについて教えてください。
この日のために、静岡から「クローバルワークカフェ 浜松市野店」のスタッフを呼んで、出張カフェブースを作りました。そのままでももちろん、カフェ発案のアイスティーやソーダ、カルピスとのミックスジュースも好評でした。お客様からも「飲みやすくておいしい!」と絶賛していただき嬉しかったです。
—イベントの成功を受けて、今後イオンモール甲府昭和店の販売スタッフとしての目標はありますか。
今回のコラボレーションにより、ブランドとお客さまという関係だけではなく、地域の仲間として多くの方と関わることができたと感じています。「店舗のレストスペースで母校のジュースを知ってもらいたい」という小さな思いは、このような大きなイベントとして実現しました。これからも小さな発想を大切に、コツコツと地域のみなさまとできることを増やしていきたいなと思います。