25th

COLUMN

VOL.3 Editor’s voice.

「雑誌『CLASSY.』『Begin』
編集長に訊く
グローバルワークが
選ばれる理由。」

2020.9.18 UP

今年25周年を迎えたグローバルワーク。その “ らしさ ” を識者たちの視点から見つめ直すとともに、これからのカタチを探っていく連載企画。第3回は、毎月の誌面を通じてブランドやアイテムの魅力を広く深く発信していただいている、人気ファッション誌『CLASSY.』と『Begin』の編集長にそれぞれお話を伺います。日頃から膨大な数の服に触れ、多くのヒット商品を仕掛けてきた敏腕エディターの審美眼に、グローバルワークはどのように映っているのでしょうか?

写真・上原未嗣
文・いくら直幸

CLASSY.’s voice.

カジュアルすぎないカジュアル
そしてリアルだからこそ支持されている。

『CLASSY.(クラッシィ)』

1984年の創刊以来、20代後半~30代を中心とした働く女性のための通勤ファッションやカジュアルスタイル、ビューティなどの最新情報を発信。なかでも、ストーリー仕立てで1か月のコーディネートを提案する「着回しDiary」は絶大な人気を誇る名物企画。毎月28日発売。
https://classy-online.jp

―中村さんはグローバルワークに対して、どのようなイメージをお持ちですか?

「カジュアル」なのに「きちんと感」があり、「ベーシック」だけど「トレンド感」もある。そうした両立の難しいエッセンスを絶妙にミックスするのが上手いブランドさんだなと思います。しかも嬉しいことにコスパも抜群! 本当に着たいと思える服、リアルに役立つアイテムが揃っていて、あらゆる意味で今の時代に「ちょうどいい」と感じますね。

『CLASSY.』編集長 中村 亮

1998年(株)光文社に入社。広告部を経て、男性向けライフスタイル誌『BRIO』にてファッション、インテリア、クルマ、食、旅など幅広いジャンルの企画を担当。2009年『CLASSY.』に異動となり、以降10年間にわたってファッションページを中心に手掛け、’19年より現職。

―グローバルワークは「らしさに出会う。BE NATIVE.」をブランドのタグラインに掲げていますが、『CLASSY.』の「らしさ」とは何でしょう?

小誌には「 “好かれる”女子はいつだって、カジュアル上手で心はリッチ。」というキャッチコピーがあります。これが表すように、こなれ感のある好感度カジュアルに自然とリッチさをトッピングするのが、『CLASSY. 』らしいファッションスタイルです。

とはいえ、私たちが提案するリッチとは、何も金額の話ではありません。もちろん、高級なシューズやバッグを選ぶのもひとつですが、それだけではない。たとえば手頃な価格帯のアイテムでコーディネートしても、髪や肌をキレイに整えていれば上品に見えます。服だけではなく、ディテールまで意識を行き届かせることが心のリッチにつながると考えています。誌面には値の張る商品も載っていますが、手を伸ばしやすいアイテムもたくさん紹介していますし、グローバルワークさんのアイテムも読者からの人気は高いですね。

―読者とブランドとの親和性は、どこにあると思いますか?

我々の読者は、主に働く女性たちです。ステレオタイプな “ ザ・通勤服 ” は堅苦しすぎるけど、お嬢様然としたコンサバ服も甘すぎる。シンプルでナチュラルな大人のカジュアル服をセンスよく着こなす、そんなファッションが求められていると感じます。グローバルワークさんの服は、シンプルでカジュアルで着心地もいい。それでいてクリーンな雰囲気や上品さも感じさせます。逆説的ですが「カジュアルすぎないカジュアル」が、大人っぽさを求める『CLASSY.』の読者から支持されている理由でしょう。

世の中にある服でときどき見かけるのが、旬のデザインだけどスタイルが悪く見えがちなアイテム。それらはモデル体型であれば成立するにしても、誰もが似合うわけではありません。 我々としても紹介しないよう心掛けていますが、そのなかでも比較的スタイルが悪く見えそうな服は、読者アンケートの嫌いなコーディネートに挙げられてしまいます。いくら流行っていても、どんなにファッショナブルでかわいくても、ユーザーにとってリアルでないと購買には繋がりません。これは女性の服の絶対条件ともいえる重要なポイントです。その点で言うと、グローバルワークさんはラインナップ全般を通してリアリティがあり、スタイルアップが叶う服づくりに力を注いでいらっしゃいます。だからヒットの打率が高いんだと思いますね。

どんなに素敵でも使えないと意味がない
CLASSY. の編集理念にも通じます。

―掲載されたグローバルワークの商品で、特に印象的だったアイテムがあれば教えてください。

これまで多くの商品を取り上げてきましたが、なかでも「美シルエット」の新作スラックスは、とても優秀だと思います。以前から読者にも好評のテーパードをはじめ、これまでワイドフィットも用意されていましたが、体型によってはワイドパンツをスタイリッシュに穿きこなすのは意外と難しい。もう少しだけ細めのタイプもあれば喜ぶユーザーは多いはず、と個人的に思っていた矢先、それを具現化したようなストレートモデルが今季から登場しました。

「コレ、待ってました!」と思わずテンションが上がりましたね(笑)。つくづく、かゆいところに手が届くブランドさんだと感心させられましたし、さっそく8月28日に発売した10月号で紹介させていただきました。ネーミング通り、非常にシルエットが美しくスタイルが良く見え、その実力は誌面でも一目瞭然です。

―まさに中村さんがおっしゃるとおり、お客様からもワイドパンツに対する同じようなご意見が少なくなく、そのフィードバッグを受けて商品化しました。

ユーザーの声に耳を傾け、すぐにカタチにして店頭に出すスピード感も大切ですよね。ブランドの規模が大きいと素早い対応が難しくなりますし、一般的なアパレルのシステムでは1年~1年半後になることもある。その点、グローバルワークさんはクイックかつフレキシブル。そういうブランドって、意外と少ないんですよ。

私たち雑誌もしかりですが、えてしてファッションブランドってエゴが強くなりやすい。長く続けているうちに独りよがりになり、いつの間にか読者やユーザーが置き去りになっていたり。グローバルワークは、大型ショッピングモールを中心として全国に店舗を構えられていて、非常に幅広い層と向き合っている。だからなのか、お客さまの本音に敏感ですし、それを積極的に吸い上げて常にリアルクローズであり続けている。同じく『CLASSY.』も、リアルに役立つ実用書でありたいと考えています。どれだけ素敵でおしゃれでも、たとえ高級でも安くても、使えないと意味がない。ですから、とても共感できるんです。

新作のスラックスが象徴するように
これからも “ かゆいところに手 ” を。

―社会全体が大きな転換期を迎え、ライフスタイルが変わりつつあるいま、読者が求めるアイテムにも変化はありますか?

いろいろな点で「レス」の時代なのかなと考えています。オン&オフの境界線が曖昧になってきている最近は、きちんと感のある見た目だけど着心地はリラックスしているボーダーレスな服が求められています。あとはシーズンレス。特定の季節にしか着られない素材やアイテムは今後もあり続けるし、ファッションの楽しみ方として残ると思いますが、春・夏・秋、何なら冬も着られる。そうすればクローゼットも膨らまないし、コスパもいい。実際、トレンドの方向もそうですし、ただの倹約ではなく時代の思考だと感じますね。これは機能面でも言えることで、いまではニットも自宅で洗えるのは当たり前。となると次は、洗えるだけでなく、ノーアイロンであったり、暖かさや接触冷感、時短ができるなど、服に抱くさまざまなストレスを解消するプラスαが求められ、付加されていくのでしょう。

―そうした変わり行く時代のなかで、今後ブランドに期待する点はどんなところですか?

グローバルワークさんは、ベーシックに加え、その時々の気分を程良く取り入れる手腕に長けているブランドだと思います。近年のトレンドである、キレイめだけどリラクシングなカジュアルであったり、そうしたハイブリッドは非常に得意とされているところ。それをクリアしたうえで、先ほど挙げたスラックスのように、誰かにとって「かゆいところに手が届く」アイテム、あの手この手で消費者や読者に寄り添った商品企画を期待しています。

時代のニーズの “ 半歩先 ” を読み、大ヒットアイテムを次々と生み出すグローバルワークに、『CLASSY. 』は大いに共感し尊敬の念を抱いています。今度とも、お互いに高め合える関係を築いていけるよう、私たちもがんばります!

Begin’s voice.

手頃ではあるけど「パーツ」じゃない
高揚感や充足感を得られるプロダクト。

『Begin(ビギン)』

1988年に創刊し、こだわる人のファッション&モノを豊富な情報量で掲載。アイテムの歴史や生産背景にまつわるウンチクまで深掘りし、その魅力を濃密かつ軽快に紹介したわかりやすい誌面は、おしゃれビギナーだけでなくアパレル業界のプロにもファンが多い。毎月16日発売。
https://www.e-begin.jp

― 『Begin』では、グローバルワークのイチ押しアイテムを紹介する連載企画に加え、特集ページでの掲載も多く、おかげさまで大きな反響をいただいています。

連載『グローバルワークのグローカルなオシゴト』は、読者からも好評で、早いもので3年目に入りました。そうしたなかでぼくが感心したのは、単にリーズナブル、ベーシックなだけではなく、心地良い所有感も味わえるデイリーウェアだということ。とかく手頃な価格帯のブランドは、コーディネートを構成する「パーツ」のような商品が多く、アンダーウェアや1シーズンで着なくなる服など、いわゆる消耗品を安く買うといった役割が強いな、と感じています。

『Begin』編集長 光木拓也

2000年(株)ワールドフォトプレスに入社し、『モノ・マガジン』の編集者に。'06年(株)世界文化社[現(株)ビギン]に移籍し、『Begin』のファッション企画をメインに担当後、'17年より現職。20年にわたって国内外さまざまなジャンルの生産現場を取材し、本当にいいモノとは何かを追求している。

しかしグローバルワークさんには、フレンドリープライスでありながら着こなしの主役を任せられる商品、そして名脇役となる1着が揃っている。身につけたときの高揚感、買ってよかったと思える充足感があり、そのアイテムを楽しみたくなるし、おしゃれを楽しみたくなる。つまり、ただの生活必需品の衣服ではなく、ライフスタイルを豊かにする「ファッション」な服だと思います。

―毎号さまざまなブランドの商品を取り上げられていますが、そのなかでグローバルワークの特徴は何だと思われますか?

モノ作りをするクリエーターは、大なり小なり個性や独自性を表現したいと思うのが当然です。しかしそれは、ともすると自己満足に陥ってしまう危険もはらんでいます。けれども連載の打合せや撮影でグローバルワークさんのデザイナー陣とお話すると、みなさん、エンドユーザーを第一義に考えて商品企画されていることが伝わってきます。お客さまに寄り添うことを大前提としながら、ブランドや個々のこだわりも絶妙なさじ加減でブレンドしているところが素晴らしいですね。

加えて、素材も大きな特徴だと思います。上質と知られるフレンチリネン、3大超長綿のトルファンコットン、はたまた高機能マテリアルの採用など、まさしくグローバルな目線で世界中の優れた素材を選定している。我々の連載では、そうしたこだわりを掘り下げてたっぷりと紹介しています。とりわけ男性はパッと見のデザインだけでなく、そのルーツや産地といったバックボーンまで気にされる方が多いですし、特に読者が大切にしているポイントでもあります。

―確かに『Begin』はモノのデザインはもちろん、素材の詳細、商品の向こう側にある目には見えないことまで、ほかでは得られない情報が満載ですよね。

ネット検索でも手に入らないような、知る人ぞ知る情報まで掘り下げるので、ありがたいことにファッション業界にも愛読者は多いですね。ただ Begin =「始める」という誌名の通り、何かを選ぶ、何か新しい行動を起こす、そのときの入口をつくっている意識で制作しています。なので、参考書となるようなビギナーにやさしい誌面を心掛けていますし、理論武装のためにウンチクを語っているのではなく、よいモノと出会ったり、よいコトをはじめるうえで必要な知識として掲載しています。それが結果として、プロやマニアにも有益なメディアになっているのだと思います。

「モーションテックパンツ」は
初めて見たときからヒットを確信した。

―ビギナーからフリークまで幅広く支持されている『Begin』ですが、読者のファッションニーズはどんなものだと考えていますか?

時代によって変わりますが、近年は、肩肘張らないベーシックなかっこよさだと感じます。我々は「効く」と表現しますが、日々のファッションに効果のあるアイテムですね。アウターだったら、薄くて軽いのに暖かいとか、羽織るだけで見映えがアップするとか。パンツならば、脚をスラッと長く演出してくれたり、裾上げの必要がないジャストレングス設定だったりするものなど、着ることで何らかの有益なモノが求められています。グローバルワークさんの商品もベーシック好きの食指を動かす要素を備えつつ、ただのベーシックではなく、しっかりと効能があり、おしゃれ心に応えてくれる。だから『Begin』読者も支持しているのだと思います。

―なかでも、光木さんが「これは!」と思われたアイテムはありますか?

2018年の秋冬シーズンに発売された「モーションテックパンツ」ですね。美脚を演出してくれるシャープなシルエット。なのにタテ・ヨコ・ナナメと、どの方向にもストレッチするから超絶楽チン。それでいて生地の戻りも強いので膝抜けしくい。さらには裾上げを待つストレスや手間がないジャストレングス設定。しかも4500円!と、非の打ちどころがない。連載の第1回目で紹介しましたが、はじめて見たときからヒット作になると確信しました。

現在までの2年間で累計25万本以上のメガヒットになっていると聞いています。それだけ売れていても安住せず、アップデートを重ね、もっと喜ばれるアイテムを提供すべく常に努力を怠らないで進化し続けている。グローバルワークの魅力のひとつである、真摯なスタンスを象徴するプロダクトだと思いますね。

あと何と言っても思い出深いのが、昨年リリースした『Begin』とのコラボレーションモデルのアウターです。ブランドを通してミリタリーの名作を学べるというコンセプトのもと、モッズパーカこと定番人気のM-51をアレンジしたコートに加え、ちょっと踏み込んだタイプも知ってほしいと思い、通好みのM-41をモディファイしたジャケットも発売しました。デザインチームの方々と本物のヴィンテージを囲みながらアイディアを出し合い、お互いのこだわりをギュッと詰め込んで、まさに効能たっぷりのアウターになった。また何か一緒に取り組めたら嬉しいです。

「正しい消費」の時代には
効能のあるアイテムが生き残る。

―暮らしや行動、考え方など、世の中が大きく変わり始め、それに伴ってファッションの捉え方も変わると言われています。

今までは無駄から学んだり、無駄を楽しんだり、よいモノ・コトは無駄があってこそ生まれるといった風潮でした。だけど数年前から変化が起こり始めていて、効率的にファッションを楽しむ時代になったと強く感じます。そしてコロナ禍によって、さらに加速したとも思います。もう、徹底的に無駄は要らなくなった。だからといって消費しないのではなく、「正しい消費」の時代になると考えています。

もちろん、無駄を削ぎ落としたなかにも味わいや喜びはあり、そうして選りすぐって手に入れたモノは、その方にとって価値があり、高揚や思い入れがひとしおになる。先ほど申し上げた所有感、充足感にもつながり、ずっと使いたい、いつまでも持っておきたいモノになるはずです。となると、しっかりと着る意味をもった服…、すなわちグローバルワークさんが得意とするような効能のあるアイテムが生き残っていくのだと思います。

―こうした変化の時代を迎えている現在、そして未来に向かって、ブランドに期待することはありますか?

本音を言うと、変わってほしくないですね。ぼくたち編集者も同じですが、雑誌でも服でも長くつくり続けていると、次第にマンネリして周囲から変化を求められるようになる。むしろ、つくり手自身がマンネリして、不要に変えたくなることも少なくありません。けれど、変わらない素晴らしさ、変えない美学もあります。それは目まぐるしい時代だからこそ、なお強く感じることだと思います。今後もキープコンセプトで、手を伸ばしやすいプライスのまま「効く」アイテムを、とことん追求していただきたい。とはいえ、変わらない姿勢を貫きながらも、進化を止めないブランドであることは間違いないでしょうね。そして「え~っ!? こんなに安くていいのーっ!? がんばりすぎじゃない?」と思わせる商品、人々をハッピーにする服を、これからも楽しみにしています。