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2018.8.17 Update

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Kaori Akita

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Naoyuki Ikura

for Men

NO COFFEEオーナーと、コラボレーションの裏話。

福岡の繁華街から少し離れた住宅街の一角に、小さな軒を構える「NO COFFEE™(ノーコーヒー)」。2015年のオープンから瞬く間に人気店となり、精力的にラインナップするオリジナルグッズも大好評を博すこちら。感度の高いおしゃれ好きを中心に全国区で注目を集める、この話題のコーヒーショップとのコラボレーションが実現。そのオーナー・佐藤慎介さんと、今回の仕掛け人であるGLOBAL WORKのマーチャンダイザー・松本 強が、製作秘話やアイテムの見どころを語ります。

2018.8.17 Update

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Kaori Akita

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Naoyuki Ikura

NO COFFEE オーナー
佐藤慎介さん

東京での玩具メーカー、アパレルメーカーでの勤務を経て独立。同時に福岡へと移住し、2015年の年末、福岡市内にコーヒーショップ「NO COFFEE™」をオープン。飲食店でありながらオリジナルグッズも精力的に展開する。
https://nocoffee.net
@nocoffee_
@satosinsuke

GLOBAL WORK マーチャンダイザー
松本 強

ほかにはないカタチで存在感を示したい
そのひとつがオリジナルグッズです(佐藤)

ーーまず佐藤さんに伺いますが、コーヒーショップでありながらコーヒーを拒絶しているような「NO COFFEE™」という店名が印象です。ネーミングの由来を教えてください。

佐藤:昔からコーヒーが好きで、お店を立ち上げる以前からブログなどに “ NO COFFEE, NO LIFE ” と書き添えていたんです。それを短縮したのですが、何だか語感も良く、初めて見聞きすると違和感を覚えるようなフックもあって、一度で憶えてもらえるインパクトのある言葉として命名しました。

松本:コーヒーショップなのにオリジナルのTシャツや雑貨も充実していて、そうしたライフスタイルの提案が、ほかのコーヒーショップにはない個性になっていますよね。

佐藤:これだけコーヒーを提供する店が多いと、いくらコーヒーに自信があっても埋もれてしまいます。ましてや資本力のあるチェーン店とは勝負になりません。だったら、何か別の方法で存在感を示そうと、オリジナルアイテムの販売を考えました。それが中途半端な土産物レベルではなく、デザインはクオリティも優れたモノにすれば、きっと響く方はいるだろうと。

松本:そのあたりは、おもちゃメーカーやファッションブランドといった、これまでの経験とセンスが活かされたわけですね。

佐藤:お店をオープンする前からグッズの画像をSNSに載せ、オンラインストアも開設して先行販売しました。いくつかのファッションメディアにも取り上げていただき、予想を越える反響を得られ、これなら小さなコーヒーショップでも成り立つだろうと確信が持てましたね。

とてもシンプルなのに、とても印象的
そのスマートなロゴにひと目惚れ (松本)

松本:今回のコラボレーションも、そうしたSNSがキッカケでした。SNSでたまたま「NO COFFEE™」のロゴTシャツを見掛けて、カッコイイと思ったのが最初。その後、僕もオンラインストアで購入して着ていたら、佐藤さんがアパレルメーカーに勤めていた頃の同僚が、偶然にも現在は GLOBAL WORK でデザイナーをしていて。もしかしたら何か取り組みができるかもしれないと、彼から佐藤さんに連絡を取ってもらいました。そんなSNSの力と、運命的とも思えるつながりから実現した企画なんです。

佐藤:元同僚から、GLOBAL WORK で何か一緒にできないか? とオファーを受けたときは “ おぉ! えぇ~!? ” って(笑)。全国に店舗展開されている大きなブランドが、地方都市の小さなコーヒーショップとタッグを組もうだなんて、正直ビックリでした。でも、これは面白くなりそうだと直感しましたね。やはりウチのような小規模の個人商店では、できることに限りがありますが、GLOBAL WORK と一緒なら僕らだけでは困難な試みも実現できるかもしれない。新しい可能性を感じましたね。

松本:GLOBAL WORK のお客様はファミリー層が中心なので、どこか優しくて温かい、安心感のあるアイテムを得意としています。一方「NO COFFEE™」のデザインは、シンプルで幅広い方々が楽しめる点では共通しますが、我々には表現できない空気感があり、男性にも女性にも分け隔てなく受け入れられそうなスマートさがある。そこに惹かれました。

佐藤:最初に僕から提案したのは、絶対に子供服は作りたいと。GLOBAL WORK はキッズにも力を入れていることは知っていましたし、かねてより「NO COFFEE™」のお客様からも子供サイズが欲しいとリクエストがあったので。とはいえ、大人サイズほどの需要は見込めないし、コストもかさむなど、小商いにはリスクが高いので踏み切れないでいました。

松本:GLOBAL WORK としても、親子のコーディネイトを含めてキッズも提案したかったので、考えは合致しましたね。ですから、大人用のアイテムもパパやママを問わず親子や家族でも楽しめるよう、男性だけでなく女性が着ていただけるサイズも用意しています。

佐藤:初めてキッズアイテムのローンチが、こんな大規模になるとは、お待ちいただいていたお客様も想定外だったはず。まぁ、かく言う僕自身が一番驚いていますが(笑)。

控えめだけど、ヒネリが効いている
さりげない遊び心を楽しんでほしい (佐藤)

松本:デザインで大切にしたのは、「NO COFFEE™」のロゴ、またオリジナルグッズが持っている魅力を崩さないようにすることです。さらっとシンプルにまとめることが本来の格好良さを高純度でキープでき、また GLOBAL WORK のファンにも最も伝わるかなと。

佐藤:GLOBAL WORK はファッションブランドですから、いわばファッションデザインのプロフェッショナル。そうしたハイセンスな視点からウチのデザインを尊重していただけたことは素直に喜ばしく、光栄です。

松本:僕が気に入っているのは、大人&キッズの両方で展開しているボックスロゴですね。「NO COFFEE™」の通常のラインナップにはないデザインになります。

佐藤:しかも普通のプリントではなく、立体的なラバープリントになっていて、シンプルながらも凹凸と質感のコントラストで魅せているのがポイントです。

松本:また、ボディと同色でロゴを載せたTシャツは、一見すると控えめなルックスですが、何を隠そうリフレクタープリントになっていて、カメラのストロボやクルマのヘッドライトなどが当たるとロゴだけが反射して浮かび上がります。いわゆる「インスタ映え」ってヤツですね(笑)。

佐藤:パッと見は普通だけど、実はヒネリが効いている。こうしたギミックに富んだ特殊プリントは、あくまでコーヒーショップのオリジナルグッズとして小規模で展開している僕らでは難しい技法です。加えて、一部の店舗限定で発売するコーチジャケットやボタンダウンシャツといった作り込んだアイテムも、ファッションブランドとのコラボレーションだからこそ実現した一着と言えます。

松本:あと今回の見どころのひとつとなっているのが、新たに製作したワッペンですね。

佐藤:ワッペンを使うのもウチでは初めてです。

松本:大人用はコーヒーのペーパーカップのモチーフに「NO COFFEE」と刺繍していますが、キッズサイズは牛乳パックのデザインに「NO MILK」と施しました(笑)。

佐藤:お伝えしたとおり「NO COFFEE™」は “ NO COFFEE, NO LIFE ” の略です。ただ、子供はコーヒーを飲まないので「NO MILK, NO LIFE」(笑)。

松本:ワッペンTシャツを親子リンクで着ても、ちょっとデザインが違うという遊び心を盛り込みました。これも一部の店舗とオンラインストアのみの限定アイテムになります。

佐藤:通常、ウチのお店で取り扱っているアイテムは、ホワイト、ブラック、グレーが基本色ですが、今回は一部の商品にボルドーやカーマインも用意しています。これも新しい試みですね。

より広く発信し、より多くの方々に
そのスタンスは互いに共通しています (松本)

ーー今回のカプセルコレクションは、日本全国の GLOBAL WORK とオンラインストアで発売されます。なかには「NO COFFEE™」の存在すら知らないけれど、デザインだけ気に入って手を伸ばされる方も多いと思います。

佐藤:ウチはオンラインストアでもコーヒー豆やグッズを販売しているので、お客様は全国各地にいらっしゃいます。とはいえ、まだまだ一部の方々ですし、GLOBAL WORK のような知名度もありません。このコラボレーションを入口にして興味を抱いてもらえたら嬉しいですし、存在を知っていただけるだけでもありがたい。

松本:そもそも、オンラインストアでオリジナルグッズを販売しようと思ったのは、なぜですか?

佐藤:地方都市に小さな1店舗を構えていても、限界があると思って。福岡のお店まで足を運んでコーヒーを飲んだり、グッズを購入できる人は限られています。だけれどオンラインストアなら場所は関係ないし、まずはグッズから広がってくれればいいと。事実、お店に来ていただいたことはないけれど、新作や限定アイテムを発売するとウェブから必ず購入してくれる、お会いしたことのない常連さんも大勢いらっしゃる。「NO COFFEE™」を知る人ぞ知るといった存在にはしたくはなくて、より多くの方々に認知していただき、そのために広く発信したいと思っています。ですから、今回の GLOBAL WORK との取り組みは、とても良い機会をいただきました。

松本:確かに「NO COFFEE™」はローカリズムがありながらも、決して排他的ではありませんよね。

佐藤:誰でも気軽に「NO COFFEE™」を楽しんでもらいたいんです。まさに NO COFFEE=コーヒーが苦手な人にも来ていただきたいし、ソフトドリンクを注文していただくのも大歓迎。何なら飲み物を頼まず、グッズだけでもウェルカム。それぞれの使い方で「NO COFFEE™」を利用していただくのがベストで、コーヒーショップでもジューススタンドでも、洋服店でも雑貨店でも、どう捉えていただいても結構です。

松本:そうした柔軟な姿勢も「NO COFFEE™」の魅力だと思います。また自分たちが良いと思うモノ、格好いいと思うモノを、より多くの方々に発信して共有したいというスタンスは、お互いに通ずるものを感じます。

佐藤:GLOBAL WORK とは天地の差ほど規模は違いますが、その感覚や目的が合致しているからこそ、スムーズで気持ちのいいプロジェクトになりましたね。

松本:その反面で「NO COFFEE™」は、小さな規模感を活かして狭い層に向けたニッチなこと、エッジィな打ち出しもされているのが格好いい。

佐藤:そのあたりも、世の中に面白がってもらえている要素なのかなぁと自負しています。

松本:GLOBAL WORK としても今回のコラボは、おしゃれに敏感な「NO COFFEE™」のファンをはじめ、普段からアンテナを張っている感度の高いお客様にリーチできる絶好の機会になったと思います。

佐藤:GLOBAL WORK ほどのブランドであれば、どんなビッグネームともコラボレーションは可能だと思います。それでも、あえてウチのような個人商店と手を組むなんて、尖ってるな、そんなところまでアンテナを張っているんだって面白がってもらえそうですよね。メジャーとかインディーズとか関係なく、格好いいモノは格好いいと提案する姿勢は、感度の高い方々にも必ずや響くはずです。